ソーシャルレンディングが投資における選択肢のひとつとして存在感を増しています。今からソーシャルレンディングを始めようと考えている方は、株式投資とどのように違うのかを把握しつつ、この投資が自分にとって最適な方法なのかを探りましょう。さらに、ここではソーシャルレンディングで利益を最大化するための複利効果の重要性と出金する際の注意点などもお伝えします。

ソーシャルレンディングは利益を生み出す最適な方法か

資産を所有しているなら、それをただ放置するよりも投資をしたほうが有益です。利益を生み出す投資は様々ありますが、近年はソーシャルレンディングの市場が成長しており、利回りが高いと評判であることからソーシャルレンディングのファンドに投資しようと考えている方もいらっしゃいます。

もし、投資するなら他の投資と比較し、自分に向いている投資法か検討することが大事でしょう。ここで、ソーシャルレンディングの特徴と他の投資法との比較、そして、投資に向いている方をご紹介します。

ソーシャルレンディングで注目したい利回り

なんといってもソーシャルレンディングは高い利回りが注目されている投資方法です。日本銀行の統計調査によると、2018920日現在、定期預金の金利は0.01%であるため、高い利回りの投資に注目が集まっています。
ソーシャルレンディングのファンドには、利回り10%や13%のものもあります。もし10%の利回りのファンドをデフォルトなく早期返還もなく、1年間運用したのちには最終的に10万円の利益が増えているという計算です。

この利回りの計算方法は以下の通りです。

利回り(%)={(分配金-税金)÷投資元本}÷運用年数×100

分配金とさらにその金融商品を売却した際の金額も含むため、たいてい利率よりも高く算出されます。ソーシャルレンディングは売却時の利益はなく、かかる費用も税金のみであることから、シンプルに計算できるという特徴があります。

ソーシャルレンディングでは引かれる経費が少ないため、利回りを気にするときは表面利回りに注目するのが基本です。ファンドのページではほとんど表面利回りが表示されているため、計算の手間も省けます。

投資を比較したときの違い

投資するときなにが自分にとって最適な方法なのか、リスクと利回りに注目して選びましょう。

ソーシャルレンディングは利回りが高くても、事業者が倒産した場合デフォルトの可能性があるため、ミドルリスクミドルリターンの投資といえます。

それに加えて、ソーシャルレンディングにはロールオーバーするファンドもあります。ロールオーバーとは、余剰資金を同種ファンドへの出資に充てることです。出資額の合計と借り手の希望額が一致しない場合にロールオーバーが生じますが、貸付実行の期間が当初の計画と異なることがあるため、投資の計画に差異が起こります。ソーシャルレンディングに投資するなら、このロールオーバーの対象となるファンドなのかどうかも注意して選ぶ必要があるでしょう。
投資する対象の事業者は匿名なのが懸念材料ですが、最新の報道によると金融庁は融資先の開示を検討している動きがあるため、このリスクも軽減できると考えられます。

高い利回りを期待するなら、株式投資も検討することになります。
特に高配当株を運用すれば高い利益が得られる可能性がありますが、購入や売却のタイミング次第で株価が変動し、暴落といった高いリスクも抱えています。

リスクの低い投資法で選ぶなら、定期預金のほうが元本保証もされていて安全です。しかし、預金金利は高くても0.1%~0.12%となっており、ローリスクローリターンの投資方法です。

投資する際にはこういった特徴も踏まえた上でリスク対策できるものを選択するべきです。

参考:貸付型クラウドファンディング、投資家に融資先開示  :日本経済新聞

ソーシャルレンディングに向いている人

リスクも踏まえて考えると、以下の条件に当てはまる人はソーシャルレンディングに向いています。

  • 余裕資金がある人
  • 変化する相場が苦手な人
  • ファンドのチェックを怠らない人

ソーシャルレンディングは利回りが高いですが株式のように値動きするものではないため、借金をして元手を増やすという攻略をするべきではありません。そのため、投資のための余裕資金が確保できる人は向いているといえます。
株式のように値動きがあると運用の面白さが倍増しますが、あまり相場変動に気持ちが左右されない投資が良いと考える人には向いていません。ソーシャルレンディングは投資すればあとは返還されるのを待つだけで、変化する相場が苦手な人に向いている投資です。
そのため、投資前のファンドのチェックを怠らない人が向いているでしょう。これは他の投資でも同じことがいえますが、ソーシャルレンディングは一度投資すれば資金引き上げができないという点で流動性が低いため、特に注意する必要があるからです。

マネ―ハックの字を書く男性

40代の方がソーシャルレンディングで利益を得る最適な方法

株は若いうちから、早めに始めれば始めるほど利益を生み出せるといわれていますが、40代から始めるなら運用年数も含めて攻略法を考える必要があります。そのためには複利効果を狙うことが大切です。

投資における基本!複利効果を狙う

複利効果とは、投資で得られた利益を再投資し、運用年数が長くなるにつれ資産が加速度的に増えていくという考え方です。これはソーシャルレンディングに限らず、全ての投資において当てはまる方法を活用しましょう。

しかもソーシャルレンディングは利回りが高く最低投資金額も低いため再投資しやすいという特徴をもっており、複利効果が狙える最適な方法です。

複利効果を生むためには投資し続ける

利益を得た際には贅沢品に使ったり、生活費やお小遣いに回したりすることを考える人もいるかもしれませんが、複利効果を生む最適な方法は利益を再投資することであり、目標金額に達するまでは我慢して投資し続けたほうが良いでしょう。

分配金を口座に寝かせたままでは、資金は増えません。こまめに再投資して運用を継続してください。このとき、できるだけ分散投資するのがリスク軽減の最適な方法です。複数の事業者、ファンドに投資して万が一、元本割れした際のダメージを最小限に抑えましょう。

40代のソーシャルレンディング攻略法

目標金額と投資の年数を決めることは、40代の方にとって必須のソーシャルレンディング攻略法です。

お金の心配が最も増えるのはサラリーマンが定年を迎える60歳ですから、40代から投資を始めるなら10年から20年を設定します。投資できる年数が長くはないため、できるだけ利回りが59%のファンドを選択します。
その上で毎年100万円の分散投資をすると計画し、運用終了後のファンドも見つけておきます。もし40歳の時点で、利回り67%で分配金も併せて投資し続けた場合、複利効果によって20年後の62歳の時点で約5,000万円の資金を作ることができるでしょう。

最適な投資額を決めるために余裕資金を把握せよ

毎年100万円の額を投資に回すという計画を立てるとき、もちろんこの投資額は余裕資金でなくてはならないため、余裕資金の計算方法を把握しておきましょう。

余裕資金を投資に回す

長期間使わなくても困らないお金のことを余裕資金と呼び、将来のために貯蓄に回しておきたい資金は余裕資金には含まれません。
生活防衛費は、子供の教育費や車の購入資金など、生活費を含めて計算します。
現金や預金額を確認し、生活防衛費を引いた額が投資に回せるお金です。

余裕資金の算出法

余裕資金の算出法は「現金や預金額-生活防衛費」ですが、生活防衛費は時間軸で考えると余裕資金も作りやすいでしょう。

例えば、今怪我や病気をして働けなくなったとしたら、36ヶ月の家賃と生活資金が必要となります。これは生活防衛費に数えますが、老後の資金は今すぐ必要なものではないため、余裕資金として考えることができます。

ソーシャルレンディングの運用期間は1年が多いため、その間は換金できません。余裕をもって生活防衛費を計算しておきましょう。

また、50代半ばになるとサラリーマンの給与は下がる傾向にあるため、当初の計画を見直さなければならないこともあるかもしれません。

磁石がドル型の鉄を吸い込むイメージ

ソーシャルレンディングの攻略に必要な出金の適正な回数

ソーシャルレンディングの攻略には複利効果が重要ですが、期限があるためこまめに分散投資する必要があります。しかし、出金や出資金送金時には手数料がかかってくるため、それも考慮して最適な出金・出資の回数を決めておくべきでしょう。

出金手数料を考慮する

ソーシャルレンディングで得られる利益を考えるとき注意するべきなのは、税金の源泉徴収と各手数料です。投資信託よりも手数料の項目は少ないため、引かれる金額も少ないですが、出資金の送金や出金では手数料がかかります。毎月分配型であっても、月々得られる利息が500円前後なのに毎月引き出してしまうと、かえって損をしてしまうことになります。出金手数料を考慮するには、資金が蓄積されてから一度に引き出すことをおすすめします。

出金手数料無料の会社を選ぶ

こまめに分散投資したいと考える人にとって、出金の度に手数料がかかると投資しにくいと感じてしまいます。その場合は、出金手数料が無料のソーシャルレンディング会社を選択するのもひとつの方法です。出金手数料無料の会社は以下の通りです。

  • SBIソーシャルレンディング
  • クラウドバンク
  • ラッキーバンク

その他の会社は投資家の口座に直接元本償還が行われたり、月1回まで無料で引き出せたりなど、様々な設定をしています。
ソーシャルレンディングを選ぶ際の基準は様々ですが、今挙げたように出金手数料だけでなく返済遅延の有無や、ファンドの種類なども注目して選びましょう。

おすすめのソーシャルレンディング事業者は?

入出金無料、デフォルトや返済遅延が発生していないソーシャルレンディング事業者を探すと、おすすめはSBIソーシャルレンディングの「不動産担保ローン事業者ファンド」です。不動産担保ローン事業者ファンドは2019年2月時点でデフォルト、延滞が発生していません。

また、SBIソーシャルレンディングでは出金手数料無料、入金もクイック入金サービスを利用すると無料です。費用を抑えてソーシャルレンディングの運用ができますので、利用してみてはいかがでしょう。

投資する額の把握と運用中の注意が大切

投資の最適な方法を知るためには、まず自分に向いている投資かどうかを見極めることが大事です。ソーシャルレンディングが他の投資と違うところは、元本保証がないこと、利回りが高く投資の途中で換金できないことが挙げられます。その対策をするには、余裕資金の算出と出金手数料の対策が重要になってきます。

また、ソーシャルレンディングは分散投資をすればリスク分散できるため、状況に応じて適したソーシャルレンディング会社を選んでいきましょう。たくさんのファンドを管理していたとしても、ファンドとソーシャルレンディング会社を研究して選べば、あとは返済されるのを待つだけなので、手間がかからない投資を選びたい場合はソーシャルレンディングがおすすめです。

おすすめの記事