ソーシャルレンディングは、専門知識がない初心者の方でも始めやすい投資です。少額からの投資が可能なので、大きな損害を受ける心配はほとんどありません。そこで今回は、ソーシャルレンディングにおける攻略のポイントと注意点についてご紹介します。

利益を得よう!ソーシャルレンディングにおける攻略のポイント

攻略のポイント1 実績があるソーシャルレンディング事業者を選ぶ

ソーシャルレンディング事業者は国内に20社以上存在します。
この中から実績が豊富で運営が整ったソーシャルレンディング事業者を選び、投資で利益を得られる可能性を高めましょう。例えば、以下の2つの事業者があげられます。
なおソーシャルレンディング事業者を選ぶ際の基準として、1年以上経営している、または貸出や分配実績が10億円以上あるなどが挙げられます。ソーシャルレンディング事業者選びに迷ったら、いずれかをクリアしているところを選びましょう。

SBIソーシャルレンディング

SBIソーシャルレンディングは東証一部上場企業のSBIグループが運営している子会社で、国内のソーシャルレンディング事業者の中でも高い実績を持っています。また2018年10月現在、証券担保ローンファンドと不動産担保ローン事業者ファンド、オーダーメイド型ローンファンドにおいて、償還(しょうかん)が不可能になった貸付元本は0です。審査が厳しいことから、投資しても貸し倒れになる可能性は低いといえます。

maneo

maneo(マネオ)は日本初のソーシャルレンディング事業者で、業界最大手のソーシャルレンディング事業者のひとつです。約10年の実績があり、投資家のシェア率も高く、ハイリターンを目的とした投資を行うファンドも多数抱えています。また投資家が安心して投資を行えるように、事業内容やファンドの説明・確認を徹底しています。

攻略のポイント2 利回りだけでリスクを決めない

「利回りの高さとリスクは比例する」というイメージを持っている方もいるかもしれませんが、必ずしもそうとは限りません。
例えば、信頼できるソーシャルレンディング事業者のファンドは採算の合う収益性の高いプロジェクトを対象にしているため、必ずしもリスクが高くなるとは限りません。反対に、利回りが低いからといって低リスクになると断言するのも困難です。
こうした点から、ソーシャルレンディングにおけるリスクは利回りだけで判断するのではなく、ソーシャルレンディング事業者やファンドも確認して判断することが大切です。

攻略のポイント3 ソーシャルレンディング事業者を分けて投資する

初心者がソーシャルレンディングでやってしまいがちなことのひとつに、「同じソーシャルレンディング事業者内のファンドに分散して投資する」が挙げられます。

ひとつのファンドに投資が集中しないようにするのは、投資先が返済不可能に陥る「デフォルトリスク」への備えです。投資先のひとつが貸し倒れになったとしても別のファンドに投資しているため、リスクを分散できるのです。しかし、これでは事業者が破綻した場合の「事業者リスク」に備えられません。信頼性が高いソーシャルレンディング事業者でも倒産のリスクはゼロではなく、もしも破綻してしまえば別のファンドに投資をしていたとしても資金が戻ってこない可能性があります。つまり、ひとつのソーシャルレンディング事業者の中から複数のファンドを選ぶよりも、複数のソーシャルレンディング事業者からファンドを選ぶほうが、まんべんなくリスクを分散できるのです。

こうした点から、ソーシャルレンディングにて複数のファンドに投資する際は、ソーシャルレンディング事業者を分けることも心がけましょう。

攻略のポイント4 投資する事業の仕組みを理解する

ファンドによっては、案件情報内にある事業の仕組みや資金の流れが複雑に説明されている場合があります。案件情報を理解しないままソーシャルレンディングを始めてしまうと、上手にリスクを回避できないなど投資家にとって不利益な状態になる可能性が高まります。

そこで覚えておきたいのが、「事業の仕組みやお金の流れが理解できない案件には手を出さない」という投資の鉄則です。ファンドの事業に関する理解を深められないと、リスクの把握ができないだけでなく、思いもよらない損失が発生する可能性があります。加えて、貸し倒れした場合の原因も把握しづらいため、ソーシャルレンディングを始める際は案件情報を必ず理解しましょう。

攻略のポイント5 LTVや担保カバー率をチェックする

投資案件には、ほとんどの場合担保がついています。案件が失敗した際に担保を売り払えば、売却金を返済に充てられるため損害を軽減させられるからです。しかしそこで注意したいのが、担保評価額です。担保の価値が貸付金額よりも低いのであれば、担保を売り払っても戻ってくる金額は少なくなります。

担保物件の価値を計算する方法にLTV(ローントゥーバリュー)があり、「貸付金額÷担保評価額」で計算できます。

【例】
・貸付金額1200万で担保評価額1000万なら、1200万÷1000万=LTV120%
・貸付金額800万で担保評価額1000万なら、800万÷1000万=LTV80%

例から分かるように、担保評価額に対して融資額が小さいほどLTVの値は低くなり、値が低いほど安全性が高いといえます。なお、安全圏は80%以下で、理想は70%以下です。
担保カバー率は「担保評価額÷貸付金額」で求めることができ、LTVとは逆にパーセンテージが100%を上回れば上回るほど安全性は高くなります。投資前には必ずLTVか担保カバー率のいずれかを計算し、貸し倒れのリスクがどの程度かを確認しましょう。

右肩上がりの棒グラフ

損益を防ごう!ソーシャルレンディングの注意点

注意点1 価値がある担保かどうか確認する

案件によって設定している担保の種類は異なり、例えば証券や資材、建設許可権などがあります。一見すると、これらは投資家にとって有益な担保に見えますが、実はいずれも価値があるとは言い切れません。なぜなら、担保のその後を見据えたときに、投資家にとって不利益な状況になっている可能性があるためです。
例えば証券の場合、会社そのものが破綻してしまえば価値は大幅に下がってしまいます。こうした点から、ソーシャルレンディングを始める際は、案件がどんな担保を設定しているかを必ず確認することが大切といえます。

もちろん、土地や不動産などのように価値がある担保もあります。これらは市場価格が設定されているため、市場の動向によっては価格が大きく変動することもありますが、一定の価格が保証されているので、上述した3つの担保と比較すると安心です。

注意点2 リスク回避ができる償還方式を選ぶ

ソーシャルレンディングの投資元本の償還方法は、「元本一括返済」と「元利均等返済」、「満期一括返済」の3つに分けられます。

・元本一括返済:毎月分配金が支払われ、借入期間の満期日に投資元本が一括で返済される
・元利均等返済:分配金、投資元本ともに、毎月一定の金額で返済される
・満期一括返済:分配金、投資元本ともに、借入期間の満期日に一括で返済される

現在、多くのソーシャルレンディング事業者が元本一括返済を採用していますが、リスク回避という点では元利均等返済を選ぶのが望ましいといわれています。なぜなら、借入先が返済計画を立てやすいためです。「借入先の返済見込みが立っていない」「投資元本を返済できない」といったリスクを防げる可能性が高いため、安心して投資を行えます。
一方で、元本一括返済には「投資先を分散させやすい」「早期償還が起こりにくい」などのメリットもあります。ソーシャルレンディング事業者を選ぶ際は、どのような返済方法を採用しているかもチェックしておきましょう。

注意点3 複利投資をするなら満期一括返済は避ける

満期一括返済は、「複利投資をしよう」と考えている方にはおすすめできません。元本一括返済または元利均等返済であれば毎月得られる利益を複利投資に活用できますが、満期一括返済はできないからです。そのため、もし複利投資を考えているのであれば、元本一括返済または元利均等返済を採用しているソーシャルレンディング事業者を選びましょう。

注意点4 投資申請のキャンセルについて確認する

投資申請をキャンセルできるか否か、またキャンセルできるタイミングは、ソーシャルレンディング事業者によって異なります。
例えば、募集の締め切り前であれば投資申請をキャンセルできることもあれば、インターネット上で手軽にキャンセルできることもあります。もちろん、中には一度投資申請をするとキャンセルができないところもあります。投資を決意しても何らかの理由で思い直す可能性もないとは言い切れないので、あらかじめ投資申請のキャンセルがどういう仕組みになっているか確認するようにしましょう。

注意点5 生活資金はソーシャルレンディングに回さない

利回りが高く安定性もあることからといって、ソーシャルレンディングに生活資金まで回すのはあまり望ましくありません。なぜなら、ソーシャルレンディングにも少なからずリスクがあるためです。
早期返済が主流とはいえ返済が滞る可能性もありますし、デフォルト(貸し倒れ)が起こる恐れもあります。もしこれらのトラブルに巻き込まれると、生活の基盤が崩れてしまうことも考えられます。そのため、生活資金とソーシャルレンディングは別ものと捉え、無理なく資金を用意することが大切です。なお投資の運用資産は、資産全体の5~20%程度に収めるのが望ましいといわれています。

男性_ガッツポーズ

ソーシャルレンディングの攻略のポイントを押さえて資産運用しよう

ソーシャルレンディングは、投資やFXに比べて予備知識をあまり必要としないので、初心者でも始めやすい投資です。ソーシャルレンディング事業者やファンドを選ぶ際のポイントなど、攻略に欠かせない情報を頭に入れておけば、初めての方でも十分に利益を得ることができます。今回ご紹介した攻略のポイントを参考に、ソーシャルレンディングで楽しく資産運用をしてみませんか?

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