資産運用には興味があるものの、資金が少ない場合は資産運用ができないまたは得られる利益が少ないと思っている人も多いのではないでしょうか?しかし、運用の種類は数多くあるため、少ない資金でもできるものはいくらでもあります。

そこで今回は、少ない資産でも資産運用できる、初心者にもおすすめする少額投資の方法について詳しく解説していきます。

少額でも資産運用できる

資産運用と聞くと、ある程度まとまった資金が必要というイメージを抱いている人もいるかもしれませんが、少額からできるものも数多くあります。

例えば、皆さんが当たり前のように行っている銀行への貯金も資産運用の1つです。銀行は皆さんから集めたお金を融資に回すなどのように運用することによって利益を得ています。その利益は利息という形で還元されているため、立派な資産運用と言えます。

貯金は預けている資金がどんなに少額でもきちんと利息が付くため、少額でも資産運用ができると言えるでしょう。

少額投資のメリットとは

少額投資は少額から資産運用を始めることですが、どんなメリットがあるのでしょうか?主なメリットは以下の通りです。

  • 運用のリスクを最小限に抑えることができる
  • 分散投資が手軽にできる

それぞれのメリットについて見ていきましょう。

運用のリスクを最小限に抑えることができる

資産運用を行うということは、元本保証されている運用商品を選択しない限り、元本割れのリスクを伴っていることになります。

例えば、株式投資の場合には、運用していた会社の業績が悪化して、上場廃止になる場合があります。上場廃止になるということは、上場廃止日に株価が0円になるということです。

最低購入単価が1万円の株を1万円持っているのと100万円持っているのは、上場廃止になった時のリスクが大きく異なっていると言えます。少額投資は、運用のリスクを最小限に抑えることができると言えるでしょう。

分散投資が手軽にできる

分散投資とは、運用商品を1つに絞るのではなく、複数の運用商品に分けて運用するという方法です。

例えば、○○株式会社と△△株式会社の2社の株式を保有する、もしくは不動産投資、株式投資、投資信託、金投資などのように運用商品を分散するという方法もあります。

どちらも分散することによって、価格変動のリスクを抑えるというメリットがありますが、少額にすることでより分散投資が手軽にできるようになると言えるでしょう。

少額投資のデメリットとは

少額投資には、リスクを最小限に抑えることができるほか、分散投資が手軽にできるなどのメリットがありましたが、デメリットはあるのでしょうか?主なデメリットは以下の通りです。

  • 利益よりも手数料が高い場合がある
  • 短期に大幅なリターンは期待できない

それぞれのデメリットについて見ていきましょう。

利益よりも手数料が高い場合がある

少額投資の場合には、運用している資金が少ないため、得られる利益も少ないという特徴があります。

例えば、1回の取引に必要な手数料が1,000円で、10万円の取引を行う場合と100万円の取引を行う場合の手数料の割合を比べると、10万円で1%に対し、100万円で0.1%と10倍異なることになります。

利益が1%を下回った時は、少額投資のみ利益より手数料が上回ってしまうことを考えると、少額投資は手数料の高さがデメリットになると言えるでしょう。

短期に大幅なリターンは期待できない

少額投資が目的としているのは、リスクを最小限に抑えることであるため、リターンは二の次になっています。

積み立て投資の額や分散している運用商品の数が増えると、運用結果が期待できるようになりますが、それまでにある程度の時間を要するのがデメリットと言えるでしょう。
短期に大幅なリターンは期待できない

おすすめの少額投資

少額投資と一口に言っても、色々な運用方法があります。そこで今回は、初心者でも比較的気軽にできるおすすめの少額投資をピックアップしました。おすすめの少額投資は以下の通りです。

  • 単元未満株(ミニ株)
  • ロボアドバイザー
  • 少額不動産投資
  • ソーシャルレンディング

それぞれの少額投資について見ていきましょう。

単元未満株(ミニ株)

株式投資を行う際は、単元という最低購入単位が決まっています。そのため、購入する際は最低でも万単位のお金が必要になるのが一般的です。

しかし、単元未満株やミニ株というのは、最低購入単位以下で株式投資を行えるというものです。

単元未満株は1株単位、ミニ株は10分の1単位で株を購入できるため、数百円程度で株式投資ができるようになります。

銘柄によっては配当や株主優待も得られるため、手軽に楽しめる少額投資の1つと言えるでしょう。

ロボアドバイザー

ロボアドバイザーとは、人工知能を搭載したロボットが代わりに資産運用を行ってくれるものです。

簡単な数問質問に答えるだけで、投資家の投資スタイルを判断してくれます。投資家の投資スタイルに合わせて、自動でポートフォリオを作成して売買も自動的に行ってくれるため、投資家は資産運用の手間を省くことができるのが大きなメリットです。

証券会社などが行っている運用の代理を依頼する場合は、人件費が発生するため、手数料が大きくなるほか、ある程度のまとまった資金が必要になるというデメリットがありました。

しかし、ロボアドバイザーの場合には、最低1万円から始められるほか、手数料も安く設定されているため、気軽に始めやすい少額投資の1つと言えるでしょう。

少額不動産投資

不動産投資は、安定した家賃収入が期待できるという魅力がありますが、自分自身で投資用不動産を購入するには、まとまった資金が必要になるため、少額投資とは言えません。

しかし、第三者に不動産投資を行ってもらいながら出資するという方法はあります。それが、少額不動産投資です。

少額不動産投資は、REIT(リート)という不動産投資信託を購入して分配金を得る方法と、不動産型クラウドファンディングというネット上で公開されている不動産に出資する方法です。

REITは最低1万円から始められますが、不動産型クラウドファンディングは案件によって金額が異なります。

REITは信託報酬などの手数料が高いものの複数の不動産を運営しているためリスク分散ができています。不動産型クラウドファンディングは投資する物件を選ぶことができるほか手数料が購入時にしかかからないもののリスク分散ができないのが特徴です。

少額不動産投資の利回りは5~10%と高いので、おすすめの少額投資と言えますが、双方のメリットとデメリットをよく比べた上でどちらに投資するか決めましょう。

ソーシャルレンディング

ソーシャルレンディングとは、融資を受けたい企業と融資を行いたい個人を引き合わせるものです。

「金融機関から融資を受ければいいだけなのでは?」と思った人もいるかもしれませんが、たまたま前年度が赤字だった場合などには、金融機関から融資を断られる場合があります。

そのような場合は、ソーシャルレンディングがとても役に立ちます。金利は金融機関よりも高いため、企業にとってはあまり長期的な融資に向いていませんが、一時的な融資としては十分です。

投資家にとっては、少額から融資できる、利回りが高いなどのメリットのほか、元本保証が付いているものもあるなど、新しい少額投資として注目を集めているものの1つと言えるでしょう。
ソーシャルレンディング

まとめ

資産運用に興味はあるものの、まとまった資金を準備できずに資産運用を諦めている人もいるのではないでしょうか?

資産運用は、ある程度の資金が必要なイメージがあるかもしれませんが、少額からも始めることができる少額投資も注目されています。

少額投資には、リスクを抑えることができることから、様々な運用商品が登場していますが、それぞれにメリットとデメリットがあるため、それらをよく理解した上で選ぶようにしましょう。

 
~プロフィール~
矢野翔一
関西学院大学法学部法律学科卒。宅地建物取引士、管理業務主任者、2級FP技能士(AFP)などの保有資格を活かしながら、有限会社アローフィールド代表取締役社長として学習塾、不動産投資を行う。

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