最近ではソーシャルレンディングという言葉も徐々に聞かれるようになってきました。これまで、株式投資やFXで資産運用を試みてきたけれど、どれも思ったように軌道に乗らなかったという経験のある方は少なくないでしょう。株価の動向を日中も気にしながら過ごすのは長続きしませんし、もう少し時間をかけずに安定的に収益をあげたい、というのは誰もが考えることです。

このような方におすすめなのが、今、話題のソーシャルレンディングです。今回は、人気のソーシャルレンディングサービスを5社ピックアップして、それぞれの特徴を徹底的に調査しました。最小投資額や運用期間などを参考に、自分に合ったソーシャルレンディングサービスを見つけてみてください。

ソーシャルレンディングについて

ソーシャルレンディングとは

初心者の方にも分かりやすいように、始めにソーシャルレンディングについておさらいしておきましょう。

ソーシャルレンディングとは、クラウドファンディングの一種で、貸付型クラウドファンディングとも呼ばれています。簡単に言うと、お金を借りたい会社と、資産運用したい人をマッチングするサービスのことです。
2014年の日本国内での市場規模は143億円でしたが、2017年には1,316億円と、わずか3年で10倍近く成長している、今、最も勢いのある金融商品です。

仕組み

ソーシャルレンディングの仕組みは、いたってシンプル。個人の投資家からお金を集め、集めたお金を企業や不動産事業などに貸付し、その利息を投資家に分配するというシステムです。

リスクと特徴

金融商品にはリスクがつきものですが、ソーシャルレンディングは「ミドルリスク、ミドルリターン」と言われています。短期間で大きな収益をあげることはできませんが、比較的安全性が高く、初心者にも向いている投資方法だと言えるでしょう。

特徴として、株式投資や銀行の定期預金などに比べて利回りが高く、5%を超えることが多いです。しかし、貸付先が返済不能となり、貸し倒れになるリスクもゼロではありません。

貸し倒れにならないためには、担保や保証が設定されているかどうかの確認が非常に重要です。不動産を担保としていれば、不動産の売却により投資額の全て又は一部が返済されるので、リスクは最小限に抑えられます。

女性

SBIソーシャルレンディング

概要

SBIソーシャルレンディングは、銀行やFXなど数多くの金融機関の事業を展開するSBIグループに属するソーシャルレンディングサービスです。

2011年からソーシャルレンディング事業をスタートし、成立ローン額は390億円超とソーシャルレンディング業界第2位の実績を持っています。

特徴

ソーシャルレンディングの運営会社は全体的に歴史が浅く、信用度に不安が残りますが、SBIグループに属しているSBIソーシャルレンディングは、資本の安定性やコンプライアンスなどの会社の信頼性が高いことが特徴です。

また、不定期で投資家にメリットのあるキャンペーンを行なっています。過去には、一定の期間に投資した金額の2%をキャッシュバックする、という「キャッシュバックキャンペーン」や、投資家登録とメルマガ購読で、現金や電子マネーに換金できるSBIポイントがもらえるキャンペーンもありました。不定期のため頻繁には実施していませんが、ノーリスクで現金を増やせるチャンスなのでこまめにサイトをチェックするのがおすすめです。利益は毎月分配され、運用期間が終わった後に投資元本が一括で返済されます。

最小投資額

1万円から投資可能。若者や初心者でも気軽に始められるのが魅力です。

予定利回り

3.2~10%と、他社サービスと比べると高くはありませんが、信頼できるサービスで手堅く収益をあげたい人には根強い人気があります。

運用期間

主に12カ月以上の案件が多いです。

手数料

手数料は無料のため、少ない利益でも他社の案件に回して分散投資が可能です。

maneo

概要

maneoは、ソーシャルレンディングの国内シェア50%の最大手です。日本国内最初のソーシャルレンディングサービスで、2008年よりサービスが開始されました。これからソーシャルレンディングを始めるなら迷わず押さえておきたいサービスです。

※2018年7月13日に業務改善命令が出されたため、今後の動向には注意。

特徴

maneoは2016年に、GMOクリック証券と資本業務提携を結んでいます。その他、VOYAGE VENTURESやSMBCベンチャーキャピタル2号投資事業有限責任組合といったベンチャーキャピタルからも投資を受けています。

maneoに会員登録すると、提携している複数のソーシャルレンディングサービスの口座開設が可能になります。案件の種類も多く、レギュラーからダイアモンドまで5段階に分かれる会員ステータスによって限定のファンドも用意されています。

一部案件には担保や保証が設定されており、借り手企業の代表者や借り手企業の親会社が連携して保証する場合など様々です。ただし、担保割れが起きたり保証人が債務不履行となったりした場合は、投資家が損失を被る可能性もありますので注意が必要です。

最小投資額

2万円から可能ですが、多くの案件は4万円程度からの募集となっています。

予定利回り

5~9%

運用期間

2~36カ月となっていますが、20カ月までの案件がメインです。

手数料

maneoの口座に入出金する際には、投資家負担の手数料が発生します。口座管理が三菱東京UFJ銀行ですので、同銀行の口座を持っていれば手数料を節約できます。

ラッキーバンク

概要

ラッキーバンクは、融資対象を不動産に特化した、日本で初めての不動産事業向けソーシャルレンディングサービスです。2014年スタートの若い会社ですが、2016年の1年間で累計調達額が30億円から70億円と2倍以上増加しており、今最も勢いのあるソーシャルレンディングサービスとして人気です。

※2018年6月29日に業務改善報告書が提出されているため、今後の動向には注意。

特徴

全ての案件に不動産の担保が設定されている「不動産担保ローンファンド」となっています。そのため、貸し倒れのリスクを抑えながら効果的に投資が行なえます。
さらに、それらの担保となる不動産は、立地条件などの一定の基準を満たしており、保全性が高いと言えます。多くの案件が東京都心の不動産開発プロジェクトであり、抵当となっている不動産も、ラッキーバンクが第一順位の抵当を設定しているものも多いため担保としては非常に信頼がおけます。

ラッキーバンクは、全案件のうち9割近くの案件が募集開始から1時間以内に満額の応募があり、すぐに募集が締め切られるほど人気です。タイミングを逃して応募しそびれたとしても、多額の融資を複数回の募集に分けて、2次募集、3次募集という風にお金を集めることも多いので、諦めずにチェックすると良いでしょう。

最小投資額

2万円から可能ですが、概ね7万円以上の募集がメインです。

予定利回り

6~10%(平均利回り9%)と、業界平均に比べて高利回りです。

運用期間

最長36カ月と他のソーシャルレンディングサービスに比べて長めとなっています。

手数料

手数料は無料のため、少ない利益でも高い利回りを維持できます。

クラウドクレジット

概要

日本の投資家と世界の資金不足に悩む国を繋ぐ、新興国向けソーシャルレンディングサービスです。先に紹介したmaneoやラッキーバンクは国内企業を融資先の対象としていますので、他社とは一線を画したスタイルと言えます。

ペルー、ブラジル、チリ、コロンビア、メキシコ、南アフリカ、エストニア、スロバキア、フィンランドなどに貸付を行なっています。

特徴

最大の特徴は、他のソーシャルレンディングに比べて高利回りが期待できる点です。もちろん利回りは変動することもありますし、その分、リスクも高いという懸念はありますが、利益面を重視した投資家や比較的ソーシャルレンディングに慣れている投資家には嬉しい環境でしょう。

クラウドクレジットは、このページでご紹介しているソーシャルレンディングサービスで唯一、満期一括返済を採用しています。満期一括返済とは、投資元本と、リターン分配が運用期間終了後にまとめて償還される方法です。毎月分配された金額を再投資する手間がかからないというメリットがありますが、毎月分配の方が安心できるという人は、他社のソーシャルレンディングサービスがおすすめです。

クラウドクレジットはよく「担保がないからリスクが高い」、と思われていますが、「実物資産の買い戻し」によって、日本の不動産担保と同じような効果を得られるのでそこまで心配する必要はありません。

最小投資額

1万円から投資できます。分散投資目的にも使い勝手のいいサービスです。

予定利回り

6~14.6%(概ね10%前後を期待利回りとしています。)

注意点として、為替リスクにより現地通貨では予定通りの利回りだったのに、円高の進行によりマイナスの利回りになることもあり得ます。逆に、円安が進行すれば、期待利回り以上の利益を得ることも可能です。

運用期間

7~48カ月と長めです。

手数料

入金手数料は投資家負担ですが、出金手数料は月1回まで無料です。

トラストレンディング

概要

トラストレンディングは、日本国内の不動産を担保としたローンファンドを中心に扱っています。ソーシャルレンディングは2015年からスタートしていますが、それ以前の2004年から不動産や債券を担保に企業への融資を行っており、その実績から審査や運用には信頼がおけるソーシャルレンディングサービスです。

特徴

営業者報酬を抑えて、より多くの利益を投資家に還元している点が魅力的です。借り手企業への貸出利息と、トラストレンディングの手数料にあたる営業者報酬の取得率を明記しており、投資家からの信用度は高いと言えます。

その人気を裏づけるように、多くの案件が募集開始から数分~数十分で満額となり募集が終了してしまいます。Twitterなどで案件の募集状況を常にチェックしておくことをおすすめします。

また、担保不動産は一等地の案件を設定しているので貸し倒れのリスクも低いです。実際に、トラストレンディングはサービス開始以来、貸し倒れ実績がありません。
ソーシャルレンディングサービスでは、一般的な預託口座がないため不便という意見もあります。しかし、サービス会社が万が一倒産しても資金を失う恐れがないので、見方によってはメリットとも取れます。

最小投資額

10万円からと比較的高め。

予定利回り

6~10%となっていますが、中には14%の高利回り案件もあります。

運用期間

3~24カ月と幅広いですが、案件数自体が少ないので希望にあった条件は見つけにくい傾向にあります。

手数料

入金手数料のみ投資家負担です。

ビル

信用できる大手から始めよう

人気のソーシャルレンディングサービス5社を比較して解説しました。一口にソーシャルレンディングと言っても、海外向け、不動産担保ローンなど、それぞれに特色があることがお分かりいただけたかと思います。メリットやデメリットを踏まえ、まずは信用度の高い大手サービス会社の案件から投資してみることをおすすめします。

なるべくリスクを抑えて利益を出すためには、少額・短期間の案件を選び、また、一社に全額投資するのではなく何社かに分散して少しずつ投資すると良いでしょう。とても奥の深いソーシャルレンディング。今日ご紹介した中から是非自分に合ったサービスを見つけて、資産運用を楽しんでみてください。

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