これから資産運用を始めたいと考えている投資初心者にとって、「本当に儲かるのか」「どういったリスクがあるんだろうか」といった不安は当然持っていることでしょう。そこで今回は、資産運用のリスクと成功するためのコツをご紹介します。また、少額から始められる資産運用の方法についても情報を集めましたので、ぜひ、一読ください。

資産運用のリスクについて

新しく何かを始める時、リスクも気になりますよね。特に、投資のような金融商品には興味があってもリスクが心配です。リスクを避ける・軽減するにはまずリスクについて理解しなければなりません。まずは、どのようなリスクがあるのか確認していきましょう。

価格変動

株式や債券といった、金融商品の価格が変動するリスクのことです。価格変動が起こる理由は、金融商品によって異なります。株式の場合は企業収益の増減が、外国に関わる金融商品ではその国の情勢によって価格が変動します。企業の不正やスキャンダルが発覚した場合も、金融商品の価値は下がるので投資先の情報はこまめにチェックしましょう。

為替変動

日本円と外貨の為替相場の変動によっても、金融商品の価値は変動します。成長の期待できる国には多額の投資が行われ、その国の通貨価値が高くなります。為替は需要と供給のバランスによって、常に変動していると考えましょう。外国の金融商品を購入する場合は、そうした為替変動リスクについても注意してください。

金利変動

景気が良くなると金利は上昇し、所持している債権の価値が下がることがあります。例えば金利1%の債券を保有していた場合、景気が良くなりもっと条件の良い3%の債権がでてくると、投資家はそちらの債権に投資します。そうなると元々保有している1%の債権の価値が下落することになります。逆にもっと条件の悪い、金利1%以下の債権が増えると、所有している債権の価値は高くなります。

金利変動で大きな影響を受けるのは主に債権ですが、住宅ローンの金利が変動することで支払額が上下することもあります。債権だけでなく、不動産を変動金利で契約している場合には注意しましょう。

デフォルト(貸倒れ)

投資家から資金を集め、企業に融資する形の金融商品の場合、融資先が倒産して資金の回収ができなくなるデフォルト(貸倒れ)のリスクがあります。デフォルトが起こると、投資金の一部または全額が返済されない損失をかぶることになります。

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資産運用のコツ

資産運用にはリスクを軽減するコツや、継続することで利益をどんどん増やすことのできるコツがあります。どのようなコツがあるのか、ご紹介します。

分散投資でリスク軽減

資産運用でどの方法を選ぶ時にも必ず実践するべきなのが、リスクヘッジです。分散投資はリスクヘッジの代表的な手法になります。一つの投資先に資金を集中させるのではなく、投資先を複数に分ける手段です。例えばA社の株式にだけ投資している場合、A社が不況になると株式の価値が下がってしまいます。一方でA社とB社といったように複数の投資先がある場合は、万が一トラブルがあっても被害を軽減することに繋がります。

また、分散投資をする時は異なる動きをする投資先を選びましょう。A社と、A社の子会社になるB社に投資した場合、どちらかの経営が傾くと両方に影響がでるため、分散投資の意味がありません。その投資先にどのようなリスクがあるのかを確認して、異なる投資先を選んでください。

資金が少ないうちは少額から

投資積立なら500円からでも始められますし、1万円まで資金を増やせば選べる投資方法も増えます。少額であれば、損益が発生した場合も大きな被害にはなりません。そのため、投資に慣れるまでは少額投資で動きを覚えるのもひとつの考えです。

複利効果を意識

複利効果とは投資で得た利益を、そのまま再投資することで資産の増加を実現する手法です。例えば、1万円の投資で1万円の利益がでたとします。その時、利益の1万円を使うのを我慢して投資の資金にすることで、次は2万円の投資が可能です。このように複利効果では利益に利益がつくため、継続することで雪だるま式に資産が増えていきます。継続期間が長いほど複利効果は発揮できるので、少額でも早くから資産運用を始めることで、大きなリターンに繋がります。

資産運用に向けた準備

貯蓄が十分にあり、資産運用をする準備や環境が整っているのなら今すぐにでも挑戦したほうが良いかもしれません。ですが、目的が定まっていなかったり十分な資金が用意できていなかったりするのであれば、まずしっかりと準備をするところから始めてみましょう。

資金がないなら貯蓄から

前提として、資産運用は余剰資金で始めるようにしてください。リスクがある以上、生活費を資金運用に充てることはおすすめできません。日々の中でムダな支出がないかを確認して、少しずつ貯蓄する習慣を身につけていきましょう。

現状と目標を確認

どんな目的で、いつまでにお金を増やしたいのかを考えましょう。数年後の結婚資金なのか、もっと先の老後資金なのかによっても最適な運用方法は異なります。時期や金額が決まることで、狙いたい利回りも具体的にわかるようになるでしょう。

また、資産運用において、自分がどれだけのリスクを追うことができるのかも考えておいてください。ハイリスクでも構わないからハイリターンを狙うのか、利益は少なくても元本割れを避けたいのかといった部分です。これは資金や年齢、性格によっても変わりますが、把握しておくことで資産運用の方法やいくらまで損失がでても大丈夫かということが見えてきます。電卓とスーツの女性

月々1万円から始められる資産運用

投資経験のない初心者で、まずはリスクを抑えて経験を積みたいと考えるのなら、少額から始められる資産運用を始めましょう。そこで、1万円から始められる4つの資産運用についてご紹介します。

1.外貨建て個人年金

個人年金とは、貯蓄型の保険です。厚生年金などを補填する目的で加入することが多く、退職から年金支給が始まるまでの期間の準備をしておきたい方向けの保険と言えるでしょう。外貨建て個人年金の場合は、米ドルなどの外貨をベースとしたものになります。元本を保証する金融商品となりますが、保険契約となるため長期の継続を前提としています。短期での解約は、元本割れとなるため注意してください。

2.変額保険

変額保険は集めた保険料を資金として、保険会社が債券や株式などで運用する保険です。運用実績に応じて保険金や解約返戻金などの受取金額は変動しますが、ほとんどの場合、契約時に定めた死亡保険金は保証されています。こちらも外貨建て個人年金のように、短期間での解約は元本割れとなります。

3.バランス型投資信託

国内外の株式や債券にバランス良く投資する投資信託です。投資先の種類が多様なため、相場が下落した時のリスク分散ができます。1本の商品で手軽に分散投資ができるので、初心者でも比較的リスクを抑えた運用が可能です。

4.ソーシャルレンディング

2016年以降から急激に市場規模を広げている投資手法です。事業者が投資家から資金を集め、その資金を企業に融資して、返済金を分配することで利益を得ます。融資型クラウドファンディングとも呼ばれ、初心者や資金の少ない方でも始めやすい資産運用方法と言われています。

なぜ注目されている?ソーシャルレンディングの特徴

先程ご紹介したソーシャルレンディングには、資産運用初心者にとって嬉しいメリットがあります。もちろんリスクもあるため、デメリットについては十分に把握してから始めるべきでしょう。そこで2016年から2017年にかけて2.5倍の市場成長を見せたソーシャルレンディングのメリットとデメリットをご紹介します。

メリット

投資初心者と経験者で差がつきにくい

FXや株式投資では価格変動があるため、市場の動きを予測する経験が必要となります。一方で、ソーシャルレンディングには価格変動がないため、時間やスキルでほかの投資家と競うことはありません。投資するファンドと元本の金額が同じ場合、運用実績は事業者の采配次第になるので、玄人投資家と初心者の利益は同じになります。
ソーシャルレンディング事業者選びやファンド選びといった部分で差がでるかもしれませんが、経験がなくても比較的始めやすい資産運用と言えるでしょう。

手間がかからなくて楽

ソーシャルレンディングでは基本的に投資をすると、後は資産運用が終わり満期償還されるまですることはありません。事業者に運用を任せるだけで、融資先の借入企業から毎月の返済金と運用期間が終わる際の満期償還が投資家の利益として得られます。忙しくて投資に関わる勉強をする時間がない方や経験の少ない初心者に向いているのは、こうした運用の手軽さも理由となります。

利回りが高い

ソーシャルレンディングの利回りは3~8%高いものだと10%を超えるファンドも見かけます。ゼロ金利とも呼ばれる時代に、この利回りの高さは大きな魅力と言えるでしょう。投資家へ高利回りを提供するには、融資を受ける企業に対して、貸出金利をさらに高く設定する必要があります。そうした高い貸出金利を実現できるのは、ソーシャルレンディングが銀行よりも柔軟な融資審査を行っているからです。

当然、企業の返済能力は審査していますが、創業年数や規模、使用用途などはできる限り柔軟に対応しています。そのため、新しい資金調達の方法として、中小企業への存在感を強めています。

デメリット

デフォルトのリスクがある

企業へ融資しているため、事業不振などで返済不可能におちいる可能性はあります。そうなると元本割れとなるため、事業者やファンドは慎重に選ぶことが重要です。

投資家へのリスクを軽減するため、不動産を担保としたファンドも存在します。これはデフォルトが起きた際に、担保を売却することで投資家への分配金を補填するファンドです。ソーシャルレンディングを初めて運用する時は、こうした担保のあるファンドに少額から投資して流れを確認してみましょう。

好きな時に資金を引き出せない

ソーシャルレンディングでは一度投資すると、運用期間が終わるまで資金を引き出すことはできません。基本的に事業者に運用を任せるので手間はかかりませんが、流動性は低いと言えます。自分の資金を好きに使うことはできないので、生活資金を削るような投資はしないでください。

一攫千金が狙えない

FXや株式投資では、元手資金を数倍にすることもできます。ソーシャルレンディングの利回りも高いと言われていますが、FXのような一攫千金を狙うことはできません。そのかわり、大きな損失を出すリスクも低くなっています。コツコツと着実に利益を重ねる投資手法だと認識しておいてください。

リスクを理解して無理のない資産運用を始める

資産運用は、複利効果を考えるとできるだけ早く始めたほうが高いリターンを期待できます。ただし、どんな投資でもリスクを避けることはできません。大切なのは生活に無理のない余剰資金を使って、資産運用を始めることです。資金がないのなら、まずは貯蓄を増やすことも検討してください。今回ご紹介したソーシャルレンディングのように、少額から始められる投資にもリスクはあります。そうしたリスクを理解して、無理のない範囲から資産運用を始めていきましょう。

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